mogicommu

感じたことの原石

今日も空き家が増えている

引っ越しをして、「おお。この家は昔の木造の造りで、とても古い様子だ。出入りしづらそうだし、漬物の壺が無作為に外に置かれているなあ」と思っていたら、その家が建て壊された。
そう、この家は『空き家』だったのだ。引っ越してきたばかりでマジマジと一軒一軒を眺めてきたわけでもない私には、よくわかっていなかったけれども。


調べてみると、空き家は年々増加傾向にあり、日本国内の建築物の13%が『空き家』になっているらしい。

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都市部ではチラホラ見かける程度かもしれなけれども、きっと地方にいくと、空き家の数は加速度的に多いんじゃないかなあ。
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/10_1.html


きっと家主が高齢化が進み、子どもの家に同居をしているとか、介護施設へ入居されているとかを耳にする。改装してルームシェアや賃貸収入なんかに上手いことすることもできずに、ただ、今日もそこに建っている。


子どもからすると、そこで育ってきた思い出があるから取り壊したくないんだよなあって思い。現実問題だと、取り壊しにも費用がかかる。取り壊して空き地にしても、管理費がかかる。都内や都市部の立地が良いところなら、駐車場にでもすればいいのかもしれないけど、そうはいかない土地もあるでしょう。


さて、そんな空き家ですが、家主はいなくても「建物」である以上は台風がくれば石が飛んできて窓ガラスが割れることもある。突風に屋根瓦が外れて、飛んでいってしまうこともある。


そんなときのために「火災保険」に入ろうという相談が、一定数くる。


近年、規定が改定されて、空き家は保険に入れません。


以前は加入できてたんだけどね。保険に加入可能な前提条件はこれなの。
ライフラインが通っている
・人が住んでいる(海外出張とか、戻ってくるけど外出している分にはOK)


なぜならば、保険が適用されるには
【人の管理下において、偶然起きた災害により、過失のない状態で発生した損害】であることが必要だから。


保険金欲しいからわざと台風のときに窓ガラス割っておいて、保険会社に請求しようぜ〜、なんてやられたら、保険会社はたまったもんじゃない。
だから、ちゃんと人様に迷惑かけないように人が管理していたけど、自然災害や車が突っ込んできて事故られたとかはしゃーないよね、可哀想だね、保険金を修理費用に充ててね。っていうのが火災保険なのさ。


なので、ずっと人が居ない家だと、割れた窓ガラスは昨日の台風で割れたものなのかが分からない。昨日の台風で割れたのかも知れないけれども、もしかすると、その前からヒビが入っていたのかもしれない。それを住んでいたら気づいて、大惨事になる前に対処できていたかもしれない。
泥棒にあった!けれども、人が居ないから盗み放題だぜ〜って盗まれたから保険を!!ってのは、毎日家に明かりが灯る家と、そうじゃない家を比べれば防犯力は火を見るよりも明らかだ。
あ、火災保険って火災以外にも、水災、風災、窃盗、地震とかも保険請求の対象になるのよー。


だから、空き家は火災保険に入れない。


これってでも、これから空き家はどんどん増えていくだろうし、かなり問題になると思うんだよなあ。ただ保険会社の気持ちもめちゃくちゃ分かる。
国が対処してやれよなんて、なんでもかんでも国に責任押し付けるつもりもなくて、家を購入するというのは、そこまで考えていくのも必要よなあと思うやつ。


なんかこのブログ、もうちょいコトコト煮詰めれば通常ブログとしてそのままアップできそうですなあ。1500字ですって。

 

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