いつからか、この思考の状態がほかのひととは違うらしいことを知った。
頭のなかに私という人間が何人かいて、色んなことを考えている。
目の前の相手を見ている自分がいて
それを俯瞰で見ている自分がいて
さらに俯瞰で見ている自分がいる
マトリョーシカみたいだ
論理的に考えながら、感覚がゆらゆらクラゲの触手みたいに何かを捉えて、感覚で考えながら、それを論理的に積み木のように積み上げていく。
よく頭のなかでは、天使と悪魔がいて、正義か悪かで会議をするなんて構図が使われるけど、それとも違う。
分身体がいる感覚なの。
開けても開けてもマトリョーシカ。